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西洋薬と漢方の生薬の特徴

2019年11月07日

近代医学で用いられる薬の効き目は鋭いものですが、同時に副作用のリスクも大きいのが特徴です。
副作用を完全になくすことは困難ですから、用法や用量を厳格に守ることが推奨されています。
一般的な薬は化学的に生成されて、局所的に病変を攻撃することで問題を解決します。
体に十分な抵抗力があれば良いのですが、免疫力が弱った状態で服用すると弊害を受けることもあります。

西洋医学の薬に対して、2種類から10種類ほどの生薬を調合して作る漢方薬は副作用が少ないのが特徴です。
3つの分類がありますが、効き目が穏やかでも副作用が少ないものは上品とされます。
逆に効き目が鋭くても強い副作用を伴うものは、下品(げほん)に分類されます。
漢方の治療においては、人間の体全体の自然治癒力を高めることが大切ですから、副作用を引き起こすことは避けるのが基本です。

漢方薬の生薬の働きは、互いに相乗効果を高めたり、あるいは副作用を抑制する効果も持つものです。
1種類だけであれば副作用が強くなりますが、抑制のための生薬を混ぜることによってコントロールが可能となります。
複数の種類を混ぜ合わせることは、古代中国の時代から行われています。
古代インドにおいても同様な技術が発達していて、現代においても活用されています。
日本にはゲンノショウコやドクダミを用いた民間薬が昔からあり、庶民の間で広く愛用されています。

漢方の生薬で用いられる原料は、大半が植物となります。
植物の他には鉱物や動物が用いられ、長年の経験に基いて調合されます。
動物由来のものとしては、ヒキガエルの分泌物や牡蠣の殻も使われます。
鉱物由来のものとしては、竜骨と呼ばれる哺乳類の化石が使われることもあります。